2017年11月27日にAndroid Oreo 8.0の後継、Android 8.1が正式リリース(【最新バージョン】Android 8.1が先行公開されました!)され、対応機種から順次バージョンアップできるようになりました!
本記事では、Android(アンドロイド) 8.1 Oreoの新機能、レビュー、変更点、不具合をまとめて紹介いたします。
目次
Android 8.1でできるようになったことは?Android 8.1の新機能、特徴、変更点の一覧。
以下は、Android 8.1 Oreoで新しくできること・更新内容の一覧です。
これまでのバージョンとの違いでもあり、変更点でもあるので、「新しく何が変わったか?」がわかると思います。
更新内容は、android 8.0のバージョンがベースになっています。Android 7.0など、以前のバージョンからアップデートされた方は、android 8.0の新機能(【まとめ】Android 8.0 Oreoの新機能、特徴、レビュー、変更点、不具合)もあわせてご確認ください。
一目でわかる見た目・デザインの変更
ホーム画面の検索バーは、画面の下部に表示されるようになりました。
壁紙の色に合わせてテーマの背景色が自動的に変わる
設定している壁紙にあわせて、明るいテーマや暗いテーマに自動的に変更されます。
明るい壁紙を設定していればテーマは明るく、暗い壁紙を使っていればテーマは暗いものに。

Bluetooth接続機器のバッテリー残量表示
接続されたBluetoothデバイス(ワイヤレスヘッドフォン、スピーカーなど)のバッテリー残量を表示する機能。
これまで、バッテリー残量を確認するには、接続機器そのものを確認しなければなりませんでした。
頻繁にBluetoothを使用する方にとっては便利な機能ですね。
新しくなった電源メニューオプション
電源ボタン(オン/オフボタン)を長押しすると、電源メニューが画面の端からカード形式でスライドします。
新しいデザインやアニメーションが施されただけではなく、指のすぐ隣に「電源を切る」と「再起動」が表示されるので実用的になりました。これによって片手でも操作が可能に。

新しくなった『設定』画面
設定画面の上部を占める検索アイコンがトップバー全体を覆い、目立つようになりました。
メニュー項目は、簡単に見つけられるように並べ替えられました。
ナビゲーションバーの色は設定メニューの明るいテーマに一致するように変更され、放置しておくとナビゲーションボタンの色が時間とともに消えます。

Wi-Fiの通信速度が接続前に表示される機能
使用可能なWiFiネットワークのリストに、ワイヤレスネットワークの名前の下に「ラベル」(非常に高速、高速、普通、低速)が表示され、ネットワークが高速か低速かが表示されます。
これにより、Android 8.1ユーザーは高速Wi-Fiネットワークを簡単に見つけることができます。
[設定]> [ネットワークとインターネット]> [Wi-Fi]> [Wi-Fi設定]> [詳細設定]> [ネットワーク評価プロバイダ]にアクセスすると、ネットワークラベルを無効にすることができます。
Pixel Visual Coreプロセッサが有効に
Android 8.1アップデートのリリースにより、Googleが設計したPixel Visual Coreプロセッサが有効になりました。
これによって、Googleアプリ以外のアプリでも、このプロセッサを使った画像処理機能と機械学習機能を利用することができます。
これにより、サードパーティのアプリケーションにもHDR +機能が使えるようになり、より高速な画像処理が可能になります。
新しくなったオレオのイースターエッグ
イースターエッグは、黄色の〇(まる)のものから、オレオ(お菓子)になりました。
『スリープ中にWiFiをオンにする』オプションが削除
「スリープ中にWi-Fiをオンにする」オプションで、デバイスがスリープ状態になったときにWiFiを無効にすることができていたこの機能。これにより、デバイスのバッテリ寿命が延長されました。
しかし、この機能が今回のバージョンから削除されました。デバイスがスリープ状態になっている間にバッテリーの残量を確認したい場合は、手動でWi-Fiを無効にする必要があります。
1秒ごとに1つの通知が受信可能に
通知の数に関係なく、1秒に1つの通知アラートのみ受信できるようになりました。
グループチャットをしている場合など、メッセージの取りこぼしなく通知が届くようになります。
「バッテリーを使用しているアプリケーション」通知が削除可能に
Android 8.0の新しい機能で、バックグラウンドで実行されていたアプリが表示される機能が搭載されました。
Android 8.1では、バックグラウンドで実行されているアプリを表示する通知(『現在バッテリーを使用しているアプリ」として表示)を無効にすることができます。
クイック設定パネルが半透明に
メインの設定アプリとは別に、『クイック設定』パネルにもマイナーアップグレードがありました。
新しいクイック設定パネルは、Pixel 2のデザインを反映した半透明のデザインに。加えて、ユーザーアイコンは『クイック設定』パネルから削除されました。

ダウンロードマネージャーの仕様変更
Android Oreo 8.0では、さまざまな通知に対して異なる通知優先度が導入されました。
優先度の高い通知は個別の通知カードを受信しますが、優先度の低い通知は一緒にまとめられていました。
Android 8.1のアップデートでは、ダウンロードマネージャの通知に低いプライオリティが割り当てられています。
スマートテキスト選択機能
ハイライト(選択)するテキストにあわせて、その後の用途をOSが判断し、選択肢が変化します。
電話番号を選択した場合は「電話をかけるアクション」、住所を選択した場合は「Google Mapをひらくアクション」など、よりスピーディーにスマートに操作をおこなうことができます。
Smart text selection is rolling out on #AndroidOreo 8.1. It recognizes the text you tap & suggests a logical next app to use, like Maps for an address or Dialer for a phone number. Talk about smart! https://t.co/fr4JA1oACS pic.twitter.com/0yFkXnvGBi
— Android (@Android) December 6, 2017
緊急速報メッセージの受信に対応
電気通信事業者協会(TCA)は12月25日、緊急速報「エリアメール」と「緊急速報メール」の共通仕様を、Android 8.1向けに策定したことを発表した。安全・信頼性協議会 緊急速報メールサブワーキンググループにて、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社と策定した。
緊急速報メール(エリアメール)は、災害が発生したエリアの携帯電話に、気象庁が発表する「緊急地震速報」「津波警報」や、国や各自治体が住民に避難勧告などを発令する「災害・避難情報(Jアラート含む)」を一斉配信するサービス。受信料は無料。
【開発者向け】Android 8.1 以降はAndroid Oreo (Go Editon)に対応
Android 8.1 では、エントリレベル端末向けの新しい Android Oreo(Go エディション)ソフトウェアのサポートが追加されています。
Android Oreo(Go エディション)は、急速に拡大する世界中の低メモリ端末市場に、Android の最高の魅力をもたらすものです。それには、ユーザーが使うアプリやゲームも対象となります。
「Android Go」プロジェクトは、世界中からオンラインに接続している何十億という人々の Android 体験を最適化する取り組みです。
Android 8.1 以降の Android は、次のような Android Oreo(Go エディション)構成によって、エントリレベル端末向けのすばらしいプラットフォームになります。(Android Developer公式blogより抜粋)
Neural Networks APIの導入
Android 8.1 には、Neural Networks API も導入されています。
これは、アプリの ML 機能をサポートするハードウェア アクセラレーションを活用した機械学習ランタイムです。
サポートされている端末上で高速かつ効率的な推論を行うことができ、視覚ベースの物体分類をはじめとするさまざまなユースケースで利用できます。
メモリの最適化
プラットフォーム全体でのメモリ使用量が改善され、1GB 以下の RAM を搭載した端末でアプリが効率的に実行されるようになります。
柔軟な対象指定オプション
新しいハードウェアを表す定数が追加されているので、Google Play を通して通常または低 RAM 端末に対してアプリを配布できます。
Google アプリの最適化
メモリ、ストレージ領域、モバイルデータの使用量が少なくなるように再構築、最適化されたバージョンの Google アプリが導入されています。
Google Play
Android Oreo(Go エディション)端末では、すべてのアプリが利用できます。
ただし、Google Play では、デベロッパーが何十億人ものユーザーに受け入れられるアプリを構築するためのガイドラインに沿って特別に最適化し、多くのユーザーに最適な体験を提供しているアプリがわかるようになります。
Android 8.1の不具合・バグ報告状況
Android 8.0時代に発生していた『電池(バッテリー)が残量20%近くなると電源が落ちる』というバグとも思われる現象。
Android 8.1をインストールした実機(Nexus 6P)で再度検証してみました。

Android 8.1へのアップデート(インストール)時期。いつから対応?

まず、自分が使っているスマホ・タブレットの端末がアップデート対応機種になっているか確認する必要があります。
使っているスマホ・タブレットの端末のメーカーホームページにアクセスして、対応機種かどうか確認してみましょう。
「使っているスマホ・タブレット端末のメーカー、モデル名+アップデート」とGoogleで検索すれば情報が出てきます。
Android 8.1へのアップデート(インストール)方法

ベータプログラム(ベータプログラムを利用してAndroid最新OSを先行インストールする方法)に登録することで、Android 8.1に更新することができます。
ただし、インストールできる機種は、対応機種のみに限られています。対応端末、確認方法は、次のトピックで紹介しています。
Android 8.1にアップデート(インストール)可能な対応機種、スマホ・タブレット端末は?

一部の機種でAndroid 8.1へのアップデートができるようになりました。
このアップデートにより、以前のOSバージョンを使っている方でも、android 8.1に変更することができます。
自分の端末が対応しているかどうか各社メーカー(Huaweiなど)のWebサイトで確認できます。
Googleフォンの「Pixel」「Pixel XL」「Nexus 5X」「Nexus 6P」「Pixel 2」「Pixel 2 XL」は、最新OSのインストールが保証されているため、先行してandroid 8.1にアップグレードすることができます。
いち速くandroid 8.1を触ってみたいという方は、購入を検討してみても良いかもしれませんね。
Android 8.1の次のOSにあたる、Android Pie 9.0が公式リリース

Android 8.0、8.1の次のOSにあたるAndroid Pie 9.0が2018年8月に正式リリースされました!
Android Pie 9.0の新機能、特徴など、以下の記事で詳しくまとめています。
