2017年8月下旬にAndroid(アンドロイド) 8.0 Oreoが公開となり、その後いくつかレビュー記事を書きましたが、現時点でも多くのアクセスをいただいています。
本記事では、Android 8.0 Oreo(オレオ)の新機能、レビュー、変更点、不具合をまとめて紹介いたします。
2017年11月27日に8.0の次期OSである、Android 8.1がリリースされました。下の記事でリリース情報や新機能を紹介しています。
目次
android公式から発表されたandroid 8.0のトレーラー
android 8.0がリリースとなった2017年8月21日に、androidの公式から以下のビデオトレーラーが発表されました。
android 8.0のコードネームは「Oreo(オレオ)」。
ビデオの内容はAndroid 8.0の機能に触れているわけではないので、とばしていただいて問題ありません。ワクワク感はあります。笑
Android 8.0でできるようになったこと、メリットは?Android 8.0の新機能、特徴、変更点の一覧。
以下は、Android 8.0 Oreoで新しくできること・搭載された機能の一覧です。
これまでのバージョンとの違いでもあり、変更点でもあるので、「新しく何が変わったか?」がわかると思います。
設定画面のUI(ユーザーインターフェース)変更
最もわかりやすい変更は、設定画面のデザインが白い背景に微妙な濃いグレーのテキストになったこと。
Android Nougatで導入されたサイドナビゲーションメニューはなくなりましたが、すべてのメニューが再構成され、設定領域ができるだけ簡単かつ直接的になりました。
アプリのバックグラウンド動作制限
Android Oreoで搭載されたアプリのバックグラウンド動作は、アプリがバックグラウンドサービスで実行されたり、リスナーサービス(ブロードキャスト)が常に開かれないようにします。
さらに便利なことに、アプリは位置情報の更新を「1時間に数回」だけに設定することができます。
位置情報更新の制限は、アプリがAndroid 8.0やそれ以前のバージョン用に構築されているかどうかにかかわらず、すべてのアプリに適用されます。バッテリー持ちの向上に期待できます。
アプリ個別で設定可能な通知のスヌーズ機能
個々の通知をスヌーズさせる機能。 メッセージが届いても、それに対処する時間がない場合は、右にスワイプして時計アイコンをタップして通知をスヌーズします。
これにより、メッセージが15分間消えてから、時間が経過するとその後また通知されるようになります。 通知をスヌーズした直後にスヌーズの長さを変更することもできます。
自動的にWiFiをオンにする機能
通常、WiFiを使用しない場合や、使用できない環境に入る場合、Wi-Fiを切っておきますよね。
これによって、アクセスポイントを一日中スキャンしないようにすることで、バッテリーの消耗を節約できます。
そして、自分の家に帰ってきたときには、この新しい機能によって、Androidが家のWi-Fiホットスポットの周りに戻ってきていること認識して、自動的にWi-Fiの接続をオンにしてくれます。
このオプションは、[ネットワークとインターネット] – > [Wi-Fi] – > [Wi-Fi設定]で確認できます。
「Wi-Fiを自動的にオンにする」スイッチを有効にすると、過去にWi-Fiネットワークに接続した場所にいるときに、携帯電話は常にWi-Fiを再び開始します。
ストレージ(容量)まわりの操作がしやすくなった
Android Oreoでは、重要でないファイルやキャッシュされたデータを消去するのが簡単に。
以前は、[設定]の[ストレージ]メニューには、利用可能なすべてのストレージの場所を確認できる基本カテゴリがいくつか表示されていました。
しかし、今は「ゲーム」や「ムービー&TVアプリ」などの特定のカテゴリがあります。
これらのカテゴリのいずれかを選択すると、そのタイプのすべてのアプリがストレージスペースをどれくらい使用しているがわかります。 そこから、キャッシュや不必要なファイルを削除するのが簡単に。
PIP(ピクチャインピクチャ)モードの搭載
Android Oreoでアプリをピクチャーインピクチャーモードで見ることができるようになりました。
これは特定のアプリを分割画面ウィンドウで表示させることができる機能。
他のタスクを実行しているときに動画を視聴するのに特に便利。PIPを使用するためには、PIP機能に対応しているアプリを使う必要があります。
PIP(ピクチャーインピクチャー)の機能、特徴、使い方は以下の記事でレビューしています。
新しくなったバッテリーの残量表示
Android Oreoのバッテリーメニューが新しく変更になりました。
視覚的な面だけではなく、 アダプティブブライトネスやバッテリーセーバーなどの一般的なバッテリー関連のオプションがメニュー上部に表示され、簡単にアクセスできるようになりました。バッテリーの使用状況グラフのデザインも変更に。
自動入力(オートフィル)機能に対応
互換性のあるフィールドがデバイス上で検出されたときに、住所やクレジットカード番号などの保存された情報をChromeが自動入力する方法を知っていますか?
同じような機能がAndroid Oreoでできるようになりました。これによるメリットは、タッチスクリーンキーボードで同じ情報を繰り返し入力する手間が省けること。
この新しい自動入力機能では、アプリが独自のオートフィルデータのリストを作成して管理できるようになり、Android Oreoは必要なときにこのデータをパスワードフィールドに入力してくれます。
デフォルトでは、GoogleアカウントのパスワードがChromeまたはスマートロックに保存されていれば、この機能で使用されます。
使用するパスワードリストを制御することもできます。この設定は、言語と入力の「自動入力サービス」から調整できます。
レスキューパーティー(Rescue Party)機能
Android Oreoでは、致命的なバグが発生してデバイスがクラッシュすると、オペレーティングシステムが自動的に問題を解決しようとしてくれます。
この新機能はRescue Partyと呼ばれ、端末が繰り返し再起動したり、アプリケーションがクラッシュしたりすると、修正するためのプログラムが動作し安定した状態に修正してくれます。
通知(notification)をカテゴリで管理可能に
通知チャネルと呼ばれるシステムを使用することで、アプリは投稿するさまざまな通知のカテゴリを作成できるようになりました。
たとえば、Gmailアプリでは、職場や個人のアカウント、またはさまざまな受信トレイカテゴリの通知カテゴリを個別に作成できます。
アプリが通知チャンネル機能を使用するように設定されると、そのアプリによって通知された各タイプの通知の優先度と可視性を制御することができます。
Gmailの例では、営業時間外に仕事用のメール通知をミュートしたり、特定の受信トレイカテゴリから発信された通知を完全に隠すことができます。
アイコンのデザイン統一するアダプティブアイコン機能
この機能を使うと、ホーム画面のアイコンのデザイン(形)が統一されます。
円、四角、小円、フリーフォームのアイコンから選択することができますが、アプリがデザインの変更に対応している必要があります。この機能はPixelシリーズのみ対応。
Hi-Fi Bluetoothコーデックに対応
Android Oreoでは、ソニーのLDACなど、高品質のBluetoothコーデックが新しく追加しました。
電池(バッテリー)残量がパーセンテージ表示可能に
画面上部にあるステータスバー上に、バッテリインジケータの横にパーセンテージだけを表示することができるようになりました。
スマートテキスト選択機能
Android Oreoのテキスト選択メニューも更新されました。
これにより、選択したテキストの種類によって異なるインテリジェントなアクションが候補として現れるようになりました。
Android 8.0では、URLを選択するとChromeで開くことが候補として表示されます。
電話番号を選択すると、ダイアルアプリが表示されます。 同じように住所を選択すると地図アプリなどがポップインします。
新しい絵文字に変更
Androidで使用できる絵文字は、OSのバージョンに依存しています。Android 8.0からは、新しい絵文字のバージョンが適用されます。
新しい絵文字の解説はスクリーンショット付きで、下の記事で紹介しています。
Android 8.0の”不具合”報告状況
一方でこれまでなかった「電池(バッテリー)が残量20%近くなると電源が落ちる」という不具合も浮き彫りになってきました。
大手の掲示板、口コミなどでも一部の端末においてこのバグ(?)が報告されています。デメリットといえる部分かもしれません。。
下の記事でandroid 8.0のバッテリー持ちを検証してみました。
Android 8.0へのアップデート(インストール)時期。いつから対応?
まず、自分が使っているスマホの端末がアップデート対応機種になっているか確認する必要があります。
使っているスマホの端末のメーカーホームページにアクセスして、対応機種かどうか確認してみましょう。
「使っているスマホのメーカー、モデル名+アップデート」とGoogleで検索すれば情報が出てきます。
Android 8.0へのアップデート(インストール)方法
対応していれば、お使いのスマートフォンにOSアップデートの通知(OTA)が自動的に届きます。
その通知メニューからOSのアップデートをおこなうことができます。ぜひ最新のOSにアップデートしてみまししょう!
通知が来ない場合、古いモデルやスペックが足りていないスマホ端末は、Android 8.0の対応予定がない場合もあります。その場合は残念ながら更新することができません。
Googleフォンと呼ばれる「Pixel 2」「Pixel XL」「Nexus 6P」「Nexus 5X」を使っている方は、ベータプログラムを利用して、インストールすることができます。
下の記事では、手動でアップデートする方法を紹介しています。
Android 8.0 にアップデート(インストール)可能な対応機種・スマホ端末は?
2018年3月時点で、Xperia(エクスペリア)やGalaxy(ギャラクシー)、zenfone、Aquosなどの一部の機種でもAndroid 8.0へのアップデートができるようになりました。
対象の機種を使っているユーザーには、順次、アップデート通知が届いている模様です。
これにより以前のOSバージョンを使っている方でも、Android 8.0に変更することができます。
以前は、インストール対応機種は「Pixel」「Pixel XL」「Nexus 5X」「Nexus 6P」のGoogleフォン端末だけに限られていました。
【docomo】Android 8.0にバージョンアップ可能なスマホ機種・端末
ドコモの公式Webサイト(Android™8.0へのOSアップデート予定製品について)で対象(予定)となる機種が発表されています。以下、一覧を公式から引用。
- AQUOS ZETA SH-04H
- AQUOS EVER SH-02J
- AQUOS R SH-03J
- AQUOS sense SH-01K
- arrows NX F-01J
- arrows NX F-01K
- arrows Tab F-02K
- dtab d-01K
- Galaxy S7 edge SC-02H
- Galaxy S8 SC-02J
- Galaxy S8+ SC-03J
- Galaxy Feel SC-04J
- Galaxy Note8 SC-01K
- MONO MO-01K
- M Z-01K
- V20 PRO L-01J
- Xperia X Performance SO-04H
- Xperia XZ SO-01J
- Xperia X Compact SO-02J
- Xperia XZs SO-03J
- Xperia XZ Premium SO-04J
【au】Android 8.0にバージョンアップ可能なスマホ機種・端末
auの公式サイト(Android™8.0へのOSアップデート予定製品について)で対象(予定)となる機種が発表されています。以下、一覧を公式から引用。
この一覧に書いていなくてもこちらのページ(au公式サイト:製品アップデート情報一覧)でバージョンアップの対応情報が順次更新されていくようです。
- Xperia™ X Performance SOV33
- Xperia™ XZ SOV34
- Xperia™ XZs SOV35
- Galaxy S7 edge SCV33
- Galaxy S8 SCV36
- Galaxy S8+ SCV35
- Galaxy Note8 SCV37
- AQUOS SERIE SHV34
- AQUOS U SHV35
- AQUOS U SHV37
- AQUOS SERIE mini SHV38
- AQUOS R SHV39
- AQUOS sense SHV40
- HTC 10 HTV32
- HTC U11 HTV33
- TORQUE G03
【softbank】Android 8.0にバージョンアップ可能なスマホ機種・端末
ソフトバンクは、domocoやauと同じように対応予定製品が後悔されているページが見つからず。。
アップデートの対象となる場合は、こちらのページ(softbank公式:ソフトウェアサポート)で発表されていくようです。
ただ、そのアップデート情報も更新内容が「セキュリティ向上」となっていてややわかりにくいですね。
【Xperia】Android 8.0にバージョンアップ可能なスマホ機種・端末
うえでキャリアごと紹介しましたが、エクスペリアの公式サイトでエクスペリアのandroid 8.0へのバージョンアップ対象機種が発表されてます。なんと親切な公式。
しかもこのアップデートにあわせて、カメラ機能の充実、新しいUIなどのソフトウェア更新(Xperia公式サイト:Android™ 8.0対応 OSバージョンアップ)もおこなえる模様。
ユーザーにやさしいエクスペリアだなと思いました。対象となる機種は以下のとおり。
- Xperia™ XZ Premium SO-04J
- Xperia™ XZs SO-03J
- Xperia™ X Compact SO-02J
- Xperia™ XZ SO-01J
- Xperia™ X Performance SO-04H
Android 8.0の次のOS!次期『Android 8.1』のレビュー記事
ここまでandroid 8.0の新機能を紹介しました。
そして、android 8.0の後継にあたる、Android 8.1が2017年11月27日にリリースされました。
以下の記事でAndroid 8.1のリリース情報や新機能を紹介しています。
- 壁紙にあわせてテーマが暗くなったり、明るさが自動的に変わる
- Bluetooth接続機器のバッテリー残量表示
- 新しくなった電源メニューオプション
- 新しくなった『設定』画面
- 新しくなったオレオのイースターエッグ
- 『スリープ中にWiFiをオンにする』オプションが削除
- 1秒ごとに1つの通知が受信可能に
- 「バッテリーを使用しているアプリケーション」通知が削除可能に
- クイック設定パネルが半透明に
- ダウンロードマネージャーの仕様変更
上の機能とAndroid 8.1の使用感とレビューはスクリーンショットと解説つきで、以下の記事で紹介しています。
Android 8.0, 8.1の次のOSにあたる、Android Pie 9.0が公式リリース
Android 8.0、8.1の次のOSにあたるAndroid Pie 9.0が2018年8月に正式リリースされました!
Android Pie 9.0の新機能、特徴など、以下の記事で詳しくまとめています。
[…] この手順の一部は、Android 8.0 以降でのみ動作します。お使いの Android のバージョンをご確認ください。 […]